股関節が硬い、痛い。何で?!【股関節を学ぶ!! 奮闘記①】
最近、歩くと股関節が痛いの。これって、何でかしら
ヒロ子さん
股関節の硬さや痛みを感じておられる方は本当に多いですね。
もともとの股関節の形で骨がぶつかり合っているのか
いやはや、動かし方に原因があるのか。
これ、もーっと具体的に股関節のこと学んで、少しでも早くピラティスで改善できる事ないかなぁ。と思っていた頃
とんでもない方から学ぶチャンスがありました!☟
股関節の研究者でボストン大学、理学療法学科の助教授
「リハビリテーションサイエンス」ディレクター ”Cara Lewis (キャラ先生)”
ご興味ある方はこちらからどうぞ!!
今回は今、学んでいる股関節痛の原因と対処法について備忘録としてまとめてみました。
股関節が痛くなりやすい骨の形?!
股関節ってこんな感じ。
これは右の太ももと骨盤の様子。
例えば、太ももの骨の頭がボール(だいたいこっとう・大腿骨頭)だとすると
そして、電球や蛍光灯を差し込むためのうけ口の役割が(きゅうがい・臼蓋)ってところ。
ボールとうけ口(ソケット)がうまく組み合わさって安定した関節が股関節なんですね。
ところが、生まれつき、ボールがソケットより大きすぎるタイプ。
ソケットの方が大きすぎるタイプの形状の人もいたりして。
キャラ先生いわく、頻繁にみられるのが、受け口の形が浅くて、ボールを覆えていない状態⇒
【臼蓋形成不全】きゅうがいけいせいふぜん っていいます。
きゅうがいけいせいふぜん…噛みそうですね。
カバーが浅くて覆いにくいから、股関節の前側がグラグラと不安定になりやすくなります。
これくらい覆っていると、良いよという値があって
【センターエッジ角度・正常25°】
臼蓋形成不全の方は、18度とか、(ヒェー!!けっこう角度違うのね)MRAなどで分かるそうです。
股関節が痛くなりやすい姿勢
股関節にはもう一つ、大事なお役目役がいて
それが【かんせつしん・関節唇】
この繊維軟骨でリングの形をした【かんせつしん・関節唇】がすり減っちゃうと病院行かなきゃって痛みが出るようです。
キャラ先生が何度も強調していたのは
骨の形状だけでなく、動き方でさらにすり減ることが多く、痛みが起こりやすいってこと。
それはこんな姿勢
腰が前にスライドして、カラダが弓なりに反っている状態。
【swayback・スウェイバック姿勢】といいます。
産後や、反り腰でもネコ背、腰痛がある方に多い姿勢です。
ちなみにうちの夫も…
股関節の前側に寄りかかった状態になり、じん帯や筋、関節に常に圧がかかっている状態。
長年この姿勢でいると、骨に問題がなくと痛みが起こっちゃうから大変 (悲)
実際、キャラ先生のラボで、
姿勢をなおす前と後で股関節にかかる力を調べたところ
股関節の前側にかかる力、ストレス、屈曲モーメント(自分で内側に作り出す力の回転作用)に大きな差が出て、
検査に参加している人の痛みも下がったから凄い!!!
※アメリカでは個人情報に厳しく、セミナーのスクショが取れないので写真がなくてごめんなさい💦
ご興味ある方はこちらに参考文献がありますのでぜひ!
アメリカの臨床者や研究者から学ぶ!【ムーブメントマンスリー】
やっぱりピラティスっていいじゃん!って感じたこと
やはり、立ち方とか、歩くときの姿勢って大事なんだなぁと痛感しました。
でも、良い姿勢って言われても、意識しにくいし漠然としていて、分かりにくいですよね。
ピラティスでは、関節にとって負担のない姿勢【ニュートラルポジション】を練習するために動く時、骨の位置を確認します。
姿勢が動きを作りますから、もちろん動いているときに、筋、関節、骨にとって良い状態が保てるかが大事。
神経筋トレーニングを行った、という研究者のお話を聞いて、まさにピラティスのアプローチって効果的なんだって再確認できたことが嬉しかったところ!!
骨の損傷があり、痛みが強い場合は、お医者さんによる外科的処置が必要ですが
状態を悪化させないための動かし方、姿勢とトレーニングが大事だと、キャラ先生は何度も話してくれました。片足立ちになって、膝の曲げ伸ばしをすると、日ごろのカラダの様子が簡単にチェックできます!
骨盤が傾くと、どうしても腰や股関節、膝に捻じれが起こります。
そのうち、膝を傷めないためにも
●ズボンのラインは真っすぐに
●太ももと、膝のラインも真っすぐに
体幹と股関節周辺の安定トレーニングはおすすめ!!
股関節痛がなくなった!! 嬉しいお客様のお声
いつもはアンケートはGoogleフォームで送っていただくのですが、個別にメッセージを下さったお客様の嬉しいお声をご紹介させていただきます!
なんというか、本当に嬉しくて嬉しくて感動しました。
意識とカラダの使い方が変わることで、元気になれるって最高ですよね!!
まとめ&次回の予告
●痛みには骨の形状から来るものがある。痛みや違和感があるときは医療従事者にしっかり見てもらう。
●動き方で、今後の痛みを予防できる事がある。それが研究者から学べた!
でした!
ちなみに、臼蓋形成不全の方や、股関節が痛い人は、足の蹴り返し(プッシュoff)をしっかりトレーニングすることで
股関節の前側の負担を減らせるって文献も多いらしいです。
ピラティスも足関節は動かしますが
ハーバードメディカルスクール、ランニングセンターの”Irene S Davisアイリーン・ディヴィス先生”から
足の裏の筋肉やシューズについて今月もありがたすぎる学びがありますので次回はそちらについて奮闘記をまとめたいと思います!
2021年 私の座右の銘
「Knowledge doesn’t equal power. APPLIED knowledge equals power.」
知識イコール能力ではない。応用した知識イコール能力である。
知識のインプットばかりで溺れないよう、セリーン・ピラティスに集まる皆さんに、いい形でお返ししていきたいと思います💨
なるべく分かりやすくまとめるよう精進しますので、成長にお付き合いいただけたら幸いです!
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